About VEIN System


●はじめに

現在、本邦ではエキゾチックアニマルに関する情報が極端に不足しています。産業動物およびイヌ、ネコ以外の獣医学的情報は皆無と言っても過言ではありません。
一方、諸外国ではエキゾチックアニマルに対する意識は高く、すでに大学や様々な団体による研究・教育活動も行われています。日本は世界的に見てエキゾチックアニマルの輸入大国であるにもかかわらず、学術レベルでのこれら動物に対する意識が低い状態にあることは否めません。一般にも、人と動物との共存、コンパニオンアニマルという考え方もまだ浸透していない状況です。
問題の一つは、情報活動の遅れであると考えています。飼い主のモラル、書籍流通の問題や、大学、研究所などの情報公開意識の問題など、さまざまな要因が絡んでいると思われますが、ここに一つのモデルとしてエキゾチックアニマルの総合情報データベースの確立を提案します。

VEINシステムの特長 これらは、従来の書籍では実現不可能、あるいは実現困難な課題を一気に解決するものであり、特に最新の情報が重要となるエキゾチックアニマルの診療において有用であると思われます。

●開発コンセプト

エキゾチックアニマルの飼育・医療に関する情報を主に収集・公開し、エキゾチックアニマルの獣医学の発展、エキゾチックアニマルの保護、さらにはエキゾチックアニマルに対する意識レベルの向上を主たる目標とします。基本的には獣医師を対象とした内容ですが、閲覧者を限定しない方針です。
開発方針としては、エキゾチックアニマル全般に関する情報を一元管理し、情報検索が容易であるようシステム設計を行います。
運営上、情報は有料としますが、多くの人が利用できるよう、運用できる範囲で、できるだけ低価格とします。

●文章について

VEINのイメージは、獣医学に関連する情報を集めた大規模なバーチャル図書館です。エキゾチックアニマルに関する一冊の本という位置付けではありません。
実際の図書館にある本や論文は、様々な著者が様々な表現で書かれたものです。VEINでも、誤字脱字などの校正はしますが、著者の表現手法まで制限するつもりはありません。著者の表現を尊重し、できる限りそのまま掲載しています。
内容についてはVEIN編集部で審査し、校正、承認を行ったものを有効なものとして公開します。

●所属

VEINシステムおよびその開発者は、完全に中立な立場を取っております。したがって、動物病院、大学、メーカー、肩書きなどによって扱いを変えるようなことはいたしません。

●メディア

数年後のインターネット環境を予測して、基本的にはすべての情報をウェブサイトで公開できる形式とします。暫定的には、現状の通信速度で流すには明らかに大きな高画質画像や動画などはCD-ROM・DVD、など大容量メディアでの提供も考慮します。

●公開内容

エキゾチックアニマルの飼育・病気・検査・治療など、エキゾチックアニマルに関する情報を総括的に公開します。
また、エキゾチックアニマルに対する啓蒙も主たる目的であるため、全国の獣医師のつながりや、研鑚の場も提供し、公開します。現在考えられている主な機能は以下のものです。

●対象

基本的には獣医師、研究者、動物園関係者を対象としますが、エキゾチックアニマルに興味がある一般の参加も自由とします。

●運用

情報レベルの維持ならびにシステム全体の円滑な運用のために、本データベースの閲覧は有料とし、利用者には年間契約で閲覧用のID(パスワード兼用)を発行します。
入会金は12,000円、年間利用料は18,000円(月1,500円相当)です。

●バージョンアップ

ページのバージョンアップは常時対応しますが、変更した場合は必ず変更履歴を残すようにします。また、参考文献などとして利用されることを想定し、すべてのページに個別のバージョン(版)が存在し、過去のバージョンもすべて閲覧できる仕組みとします。

●名前の由来

VEIN(「ヴェイン」と読みます)は、Veterinary Exotic Information Network の略として命名されました。エキゾチックアニマルの獣医学情報ネットワークです。また、veinは英語で「血管」を意味し、獣医学系サイトの名前としてイメージがぴったりだったので採用しました。4文字で短いというところも打ちこむ場合に便利です。

Veterinary Exotic Information Network
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Created:2001/01/20